ダニアレルギーの原因になるダニと症状

ダニは身近にいる害虫の一つです。虫刺されの原因になるだけでなく、布団やカーペットにいるダニはアレルギーの原因にあることもあります。

健康で安心できる生活のためにはダニ対策は必須です。

しかしひとくちに「ダニ」と言っても、実は色々な種類があります。
正しいダニ対策のためには、アレルギーの原因になっているダニを特定し、それに合わせた手段が必要になります。

◯軽い症状でも油断は禁物
アレルギーを起こすのは食べ物だけではありません。

ダニの場合、主に死骸やフンを吸い込むことで症状が発生します。
ダニアレルギーの症状には、咳やくしゃみ、かぶれなどがあります。

ハウスダストもアレルギーの原因として挙げられることもありますが、ハウスダストと呼ばれるホコリもダニの死骸やフンからなる場合が多いです。

多少の咳やくしゃみであれば我慢できる、と考える人もいるかもしれません。しかし、長期間アレルゲンに接触し続けることで、症状が悪化したり、治療が難しくなったりするケースも少なくありません。
また、免疫力の低い子どもやお年寄りなどは症状が強く出やすいです。さらに、子どものアレルギー性喘息の原因の80%はダニによるものだと言われています。

たかがダニだと言って油断は禁物です。症状を重くしないためには、早めのダニ対策が必要になります。

◯身近にいるダニとその種類
ダニは高温多湿を好む生き物で、梅雨から秋頃にかけて活発に数を増やします。大きさに多少差はあるものの、1mm以下の小さなダニが多いです。

私たちの側には色々なダニが生息しています。
食べ物につくコナダニや、動物の血を吸うイエダニ、布団に潜むヒョウヒダニ(チリダニ)などが代表的です。

様々な種類がいる中で主にアレルギーの原因となるのが、コナダニとヒョウヒダニです。

●コナダニ
名前の通り、粉のように小さなダニです。
体長は0.3~0.5mmほどで、人間の食べかすを主食とします。
小麦粉、ココアやチョコレートなどに大量発生することも多いです。使いさしの小麦粉の袋を覗き込んだら、小麦粉ではなくコナダニばかりが袋の中でうごめいていた、というケースも少なくありません。

コナダニの入った食品を食べてしまうと、強いアレルギー症状を起こすこともあります。ただし、コナダニ自体が人を刺すことはなく、直接的に害をなすのはコナダニを食べてしまったときだけです。

また、コナダニの増殖は他のダニを食べるダニを増やす原因となります。コナダニを抑えることが、他のダニの繁殖を抑えることに繋がります。

●ツメダニ
体長0.5~1mmほどのダニです。
小さな虫を食べるダニで、主食はコナダニなどのほかのダニです。

狙って人間を刺すことはありませんが、ツメダニの数が増えると誤って人間を刺してしまうことがあります。ツメダニに刺されると強いかゆみが数日、長い場合は1週間以上続きます。

●イエダニ
体長は1mmほどのダニで、動物の血を吸います。
主な宿主はネズミや鳥で、野生のネズミにはほどんとこのイエダニが規制しています。宿主が死んだイエダニが次の寄生先として人間を選ぶこともあります。

家の近くでネズミが死んだり、家の中にネズミの巣があったりすると、室内にイエダニが侵入しやすくなります。

イエダニに刺されるとツメダニと同じく強いかゆみが長期間継続します。ダニは蚊と違い同じ場所を何箇所も刺すことがあるため、刺し痕が連続していた場合はダニを疑いましょう。

イエダニの場合、かゆみ以上に注意しなければならないのが感染症です。ネズミについていたイエダニが人を刺すことで、ネズミの持っていた病気を移ることがあります。

●ヒョウヒダニ
チリダニと呼ばれることもある0.4mmほどの小さなダニです。
皮脂や皮膚片、動物の汗などを餌にする雑食のダニです。

ヒョウヒダニは1年を通して見られるダニで、布団やカーペットなどに多く生息しています。

ヒョウヒダニのフンや死骸はアレルギーの原因になります。また、これらが空中に舞い上がるとハウスダストになります。
特にフンはアレルギーの原因になりやすいです。非常に小さいため、舞い上がりやすく吸い込みやすいです。死骸よりも量も多くなりやすいです。

ヒョウヒダニは人間の汗1滴で300匹が生息できるとも言われており、一度繁殖し始めると爆発的に数を増やしてしまいます。

ヒョウヒダニによるアレルギー症状は、掃除機をかけたりこまめに清掃したりすることで一時的に抑えられます。しかし、ダニ自体を退治しなければ根本的な解決にはなりません。

◯ダニによって引き起こされるアレルギー
●アレルギー性鼻炎
ダニのほか、カビなどによって引き起こされるアレルギーで、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が出ます。
鼻づまりによって集中力が低下したり、鼻のかみ過ぎによって中耳炎などの耳の病気を引き起こしたりすることもあります

●アレルギー性結膜炎
目のかゆみや異物感、充血を起こしたり、涙や目やにが出たりします。
アレルギー性の場合、市販の目薬ではほとんど治らず、アレルギーの原因を特定し除去しなければなりません。
疲れ目でもコンタクトでも花粉症でもないのに、目がゴロゴロする場合は、ダニの可能性も考えてみましょう。

●アトピー性皮膚炎
皮膚に湿疹ができ、強いかゆみが生じます。湿疹は赤く、かくと液体が出たり、皮がむけたりします。湿疹は口や目などの粘膜周辺、耳や脇、肘の内側など皮膚の柔らかい部分にできやすいです。
症状は良くなったり悪くなったりを繰り返し、原因を特定しにくいことも多いです。

5歳までに発症するケースが殆どで、全体の過半数が乳児の内に発症すると言われています。子どもをアトピーから守るには、早い段階でダニ対策を行わなければなりません。

●喘息
ダニは喘息の原因にもなります。
喘息になると咳が頻繁に出るようになったり、症状が重くなると話すのが困難になったり、呼吸困難を起こしたりします。
特に子どもの喘息は症状が激しくなりやすく、注意が必要です。

アトピー性皮膚炎と同じく、喘息も原因を特定しにくいことが多く、治療にも時間がかかりやすいです。

◯ダニに気がついたら急いで対策
ダニの存在に気がついた場合や、ダニが原因と疑われるような症状が出た場合はすぐに対策を講じましょう。

ダニは小さな生き物で、人間が繁殖に気がつくのは十分に数を増やしてしまったあとです。その上、ダニは強い繁殖力を持つため、早急に退治をしなければあっというまに大増殖してしまいます。

また、ダニを退治する際は、全滅させなければ意味がありません。生き残りがいるとそこからまた繁殖してしまいますし、卵が残っていてもまた増えてしまいます。

ダニは高温と乾燥が苦手なため、ダニのいる布団や衣類、カーペットを高温で乾燥機にかければ死滅させることが可能です。乾燥機にかけたあと、掃除機などで吸い取れば、残った死骸やフンも除去できます。
ダニを退治したあとは、湿気が溜まりにくいように定期的に換気することと、ダニの餌を残さないようにこまめに掃除機をかけることが重要です。

たくさんの衣類や布団を一度に乾燥機にかけるのが難しいという場合は、専門業者に依頼してダニ退治をするのも一つの手段です。

◯ダニとアレルギー
家の中にいるダニは何種類か存在しますが、その中でアレルギーの原因になるのはコナダニとヒョウヒダニです。

コナダニの場合、コナダニのいる小麦粉やココアなどを食べてしまうことでアレルギーの症状が出ます。ヒョウヒダニの場合は、その死骸やフンを吸い込むことがアレルギーの原因となります。

ヒョウヒダニによって引き起こされるアレルギーには、鼻炎、結膜炎、皮膚炎、喘息などがあり、長期間アレルゲンに触れることでこれらの症状がより悪化するケースもあります。

ダニは強い繁殖力を持つため、ダニに気がついたらすぐに行動することと、退治の際は全滅させることが非常に重要です。